あらすじSTORY
ただの詐欺師と盗人がこの町を変えるんだよ。
自分を偽り、あの時代を蘇らせるんだ!
時は戦国時代。 世に名を轟かす、二人のエンターテイナーが居た。 ひとりは幻術士、果心居士。そしてもう一人は天下の大泥棒、石川五右衛門。 五右衛門は重税に苦しむ町民のため、豊臣秀吉の暗殺を試みるも果心居士の策により、死罪。 だが、秀吉にその幻術の腕を恐れられた果心居士は、命を狙われて姿を消したー。
時は過ぎ、二人のエンターテイナーが消えた世界。 秀吉の治世に苦しむ人々は、更なる娯楽を求めていた。
とある見世物通り。 端正な姿ながらもどこか胡散臭さのある奇術師、佐治が路上パフォーマンスをしている。 そこへ、秀吉の片腕である智将・石田三成の部下、前田玄以と平賀源大が盗人を追って町へと駆け込んでくる。追われているのは方々で盗みを働く小平太と、その仲間、鼠。
捕まる寸でのところを佐治の奇術に助けられた小平太は、「自分と一緒に組んで一番のエンターテイナーになろう!」と佐治に誘われる。 佐治の提案は、“石川五右衛門”と名乗り、民衆の求めている活気あった時代に戻すべく、“救世主”として生きることだった。 二人は悪人から金品を盗んでは町民にばら撒き、着実にその名を上げていくが、当代随一のエンターテイナー出雲阿国には遠く及ばない。
阿国の人気を越えられず行き詰まる中、次のターゲットが決まる。 “国家機密”。ここから“情報”を奪う計画が始まるがー。